結婚式の「理想」と「現実」
前回、結婚式のスピーチの話をしたら、
その当時のことをいろいろと思い出してきました。
っていうか結婚式って、
なんであんなに高い(お金かかる)んですかね。
僕のケースを思い返してみると、
まあざっくりとなんですが、
ゲストが100人弱で、
だいたい450万円くらいかかったと記憶しております。
うん。やっぱ高いよな。
結婚式にはいろんなものが絡んできますからね。
新婦にとっては子供のころからの憧れ、
一生に一度のイベント、
っていう気持ちがあるでしょうし、
両親や親族の考えもあります。
そういう「理想」と「現実」のなかで、
価格がどんどん吊り上がっていくという。
いや、冷静に現実だけを見たら、
ありえないわけですよ。
ドレス一着着るだけで何十万とか。
仮に一着20万として、
お色直しを一回したら40万ですからね。
いやもう、だれが何と言おうと「高い」のですけど、
結婚式だけに、
だれもが一生に一度と思っているだけに、
さらには、
こういうめでたいイベントのときに、
あまり細かいお金の話はナシにしよう、
的な空気も生まれ、
そこに便乗して結婚式場サイドも
どんどんオプションを追加(おすすめ)できるという。
ほんと結婚式場って、
というかブライダルビジネスって、
儲かるんだろうなって思います。
ブライダルビジネス(結婚式場)はどのくらい儲かる商売なのか?
仮にですよ、一組平均200万円として、
会場が2,3ある式場で、
1日当たり8回の挙式&披露宴をやったとしたら、
200万×8回=1600万円。
それが週に2回(土日)あるとして、
一か月4週間で考えると、
1600万円×2回×4週=12800万円
これが12か月ですから、
12800万円×12か月=153600万円
超スーパー適当な計算ですけど、
これだけで年商15億のビジネスということになります。
で、これはひとつの式場だけの話ですから、
うまくいった、成功した式場のパターンを
チェーン展開していけば、
年商15億×10式場=年商150億円
このくらいの数字が見えてきます。
実際にですね、
ブライダル業界の売上高ランキングがありましたので、
そちらを参考にさせていただくと、
あながち、近からずも遠からず、
という感じかと思います。
順位 | 企業名 | 売上高(億円) |
---|---|---|
1 | テイクアンドギヴ・ニーズ | 607 |
2 | ワタベウェディング | 477 |
3 | ベストブライダル | 474 |
4 | AOKI HD(アニヴェルセル・ブライダル事業) | 261 |
5 | エスクリ | 193 |
6 | クラウディア | 146 |
7 | アイ・ケイ・ケイ | 145 |
8 | ノバレーゼ | 138 |
9 | 千趣会(ブライダル事業) | 107 |
あなたが結婚式をするうえで「ここだけは譲れない」と思うのはどんなこと?
で、なにを伝えたかったのか
よくわからなくなってきましたが、
結婚式ってお金かかるよね、
でも、
一生に一度の一大イベントだから、
やっぱり素敵な式にしたいよね、
というところで、じゃあ結局、
どうやって結婚式場を選んだらいいの?
ということなんですが、できるだけ
「具体的に結婚式をイメージする」
というのが大事になってきます。
これがまたお金の話につながってくるのですが、
大抵の人は結婚式に対してぼんやりとしたイメージしか持っていません。
参加した回数だって、
親戚とかお友だちのにお呼ばれしたことがあるくらいでしょうから、
絶対的に経験値が足りません。
結婚式の具体的な経験値を高めるっていうのは、
あなたがブライダルプランナーでもない限り
正直むずかしいと思うのです。
なので、式場をおさえてから(契約してから)、
じゃあ具体的にプランの詳細を決めていきましょう
となったときに、
あれもやりたい、これもやりたい、
こんな演出をしてみたい、
食事はワンランク上のものにしたい、
…
……
………
となってきて、
余裕で見積額プラス100万円とかなるわけです。
契約前に概算の見積もりを出してもらうと思いますが、
ほぼ100%当てになりません。
100万、200万なんてソッコーで跳ね上がります。
お金の話ばかりして、
なんだかイヤな気持ちになりましたかね。
いやいいんです。
結婚式にいくらでもお金をかけられる
って方は、そうすればいいだけですから。
親がお金持ちで全部出してくれる
ってケースもあるでしょう。
それはそれで無問題です。
でも、限られた予算の中で、
なるべく素敵な式を挙げたい、
と考えているカップルも多いと思うんですね。
となると、はじめの
「理想」と「現実」の話に戻るのですが、
ちょっぴり我慢して、
この「現実」のウエイトを増やさなければなりません。
結婚式って女性がお姫様になれる瞬間です。
その夢のイベントのなかに、
メルヘンのなかに、
無理やり「リアル」をぶっこんでください。
それは具体的にどういうことかというと、
- 譲れないところ
- 妥協できるところ
これをしっかりと決めるということです。
いいですか、
結婚式って、なにからなにまで高いです。
これから結婚式場を決めるあなたのために、
口を酸っぱくして言っときますけど、
マジで高いですから。
たとえば「装花」。
新郎新婦がいる高砂を彩るキレイなお花。
ゲストのテーブルを飾り付ける花。
ブーケも必要ですね。
挙式のあとは、やっぱりフラワーシャワーですか。
これらでウン十万円します。
もちろん技術料は加味しないといけませんが、
原価を考えたらびっくりですね。
たとえば「お料理」。
ベースは大体ひとり1万円としましょうか。
これで100人ゲストを呼ぶとして100万円。
ひとり当たり3000円で
コースをワンランクグレードアップしたとすると、
プラス30万円です。
たとえば「ドリンク」。
披露宴の間、ゲストに自由に飲んでもらう飲み物のほかに、
ウェルカムドリンクやら乾杯酒やら、
お子様ドリンクやら、いろいろあります。
もろもろグレードを選べますが、
これも余裕でウン十万円します。
かりにゲストひとり当たり5000円とすれば、
100人招待したら50万円です。
たとえば「衣装」。
これも超高いです。
まず新婦のドレスですが、はじめの例をそのまま活かすと、
1着20万円のお色直しが1回で40万円。
新郎だってタキシードを着ますね。
これを10万円として、
ここまでを合わせると50万円。
新郎もお色直しをしたら60万円です。
ここからさらに、
アクセサリーやら履物やら
ヘアメイクやらティアラやらベールやら・・・・
もろもろのものが追加され、
衣装代も安定のウン十万円です。
ドレスとかアクセサリーのグレードをちょっとでも上げると、
余裕で100万のオーダーにのります。
たとえば「引出物」。
引き出物も式場で用意されたものの中から選ぶ。
というケースが多いでしょう。
「持ち込み禁止」が多数だと思います。
まあ、これもざっくりですけれど、
ひとり当たり4000円としましょうか。
するとゲスト100人で40万円です。
たとえば「会場使用料」。
ウン十万円かかります。
(だいたい10~30万円くらい)
たとえば「挙式代」。
ウン十万円かかります。
(これも大体10~30万円くらい)
たとえば「写真やビデオ」。
ウン十万円かかります。
・・・・
・・・・
・・・・
結婚式の費用をおさえるには「優先順位を決める」ことが大切です
あたまクラクラしてきしゃいました?
結婚式するのイヤになっちゃいました?
でも、これが現実です。
ということで、
これらのことを踏まえてプランを立てないといけないわけですが、
ここで必要なのが、
・譲れないところ
・妥協できるところ
を決めるということです。
べつの言い方をすると、
「優先順位を決める」ということです。
これは絶対に外せないなというポイントを盛り込みつつ、
重要度の低いものはどんどん端折っていく、
削り落としていく、
これをしっかりやらないと、
結婚式の費用はうなぎ登りです。
ですからたとえば、ゲストの食事を一番に考えているとすれば、
食事のグレードを上げる代わりに、
装花のレベルを下げ、お色直しを無くす、
などとしていくわけですね。
つまり、プランコントロールするということです。
予算の上限を明確にする
で、このプランコントロールをするうえで欠かせないのが、
「予算」です。
結婚式場に見学に行く、下見する前に、
「予算の上限」、
これをハッキリさせておくことをおすすめします。
上限ですから、これ以上は出せないよ、
という金額です。
ここが曖昧なままウエディングフェアなんかに参加すると、
模擬挙式を見せられて、わぁ~♪♪ってなって、
テンションが上がったところで、
担当スタッフから 猛烈なクロージング をかけられて、
よく分からないまま即日契約なんてことにもなりかねません。
ですから、自分たちはいくらまでなら出せる、
というのをできるだけ明確にしておきましょう。
「頂けるであろうご祝儀」を想定する
これは、いただく前から何ですが、
「ご祝儀」を組み込んで予算の上限を決めます。
ご祝儀にも相場というものがありまして、
- 友人3万円(若い場合は2万円になることも)
- 友人夫婦5万円
- 親族夫婦10万円(近しい間柄の場合)
- 親族3~5万円
だいたいこんな感じになります。
招待したいゲストをイメージしながら、
なるべく具体的に「頂けるであろうご祝儀」を想定しましょう。
ざっくりとの計算でよければ、
ひとり当たり3万円で概算します。
ゲスト100人を予定しているのであれば、
3万円×100人で、およそ300万円くらいはご祝儀を頂ける。
と分かります。
ある程度幅を持たせるとして、
250万円~350万円くらいにはなるでしょう。
まだ結婚式を挙げる前です。
もちろん招待状も送っていないし、
っていうかそもそも、
参加していただけるのかすら定かではないわけですが(爆)、
とりあえず、
来ていただけた前提で、
ご祝儀をいただけたという前提で、
「頂けるであろうご祝儀」を想定しましょう。
あとはここに、自分たちで出せる貯金等を考慮して、
予算の上限を決めます。
頂けるであろうご祝儀が300万円として、
2人の貯金を合わせて出せる限界が、
200万円だとしたら、予算の上限は500万円
0万円だとしたら、予算の上限は300万円
となります。
結婚式場選びは、やっぱりゼクシィ??
予算の上限が決まったら、
あとは会場選びということになりますが、
ここは、
とりあえずゼクシィを買う
ですかねw
これは女性的には結婚式場探しの通過儀礼みたいなものでしょう。
いよいよゼクシーを買ったわ、
彼からゼクシィをプレゼントされたわ、みたいな(笑)。
もう世間には、結婚情報誌といえばゼクシィ、
という認知が出来上がってますから、
ここまでブランド力を高めた
ゼクシィはさすがだと思いますが、
まあとにかく、あらゆる媒体を使って柔軟に式場をリサーチしましょう。
ほかの結婚情報誌を買ってもいいですし、
ネットでいろいろ検索してみてもいいですね。
できるだけ下見に行く、できるだけブライダルフェアに参加する
で、気になる結婚式場が見つかったら、
下見に行きましょう。
ブライダルフェアをやってるようであれば、
それに参加してもいいです。
ここは時間が許す限り、
なるべく多くの会場を見て回るべきだと思います。
最低でも3会場、できれば5会場くらいは見ておきたいところです。
なぜかというと、
そのくらい見てみないと「比較できない」というのと、
そのくらい見てくると「慣れる」からです。
慣れ、というのは結構大事です。
下見や相談会に参加した際には、
しっかりと「予算の上限」を伝えて、
意思表示をしておきましょう。
もしかすると、そのご予算ですと当方ではちょっと・・・
というリアクションが返ってくるかも知れませんが、
それはそれで構いません。
べつに見栄を張る必要などないのですから。
ほかを当たればいいだけです。
ブライダルフェアで即決(契約)しない
ともかく結婚式というのは超高い買い物ですから、
なかなか即決できるものではありませんし、
即決すべきではありません。
しかし、見学に行った式場のスタッフは、
あなたに
「即決」
を迫ることでしょう。
ですから、今日はあくまでも下見に来ているのだ、
ということを忘れずに、
「比較対象」を作って「慣れる」ために、
面倒でも最低3会場くらいは見ておくべきです。
すると、式場ごとの違いというのも見えてきますし、
実際に見てみたらイメージと違ったとか、
そういうこともあります。
3~5会場ほど下見したら、
一旦家に持ち帰って、それぞれを比較するのが一番です。
冷静に判断できますからね。
もうね、ウエディングフェアとかに参加して、
模擬挙式とか見せられちゃうと、試食とかしちゃうと、
ここでやりたいーーー!!!
ってなっちゃうんですよ。
その瞬間は。とくに女性は。
どうにも熱くなっちゃうんです。
でもここは、家に持ち帰って、
熱した頭をいったん冷やした方が、
きっといい判断ができます。
本命の結婚式場は、一番最後に見学する
でも当然、式場のスタッフも
あれこれ理由をつけて「即決」を迫ってきます。
今日決めていただければ、
特別に30万円割引します、とかね。
ので、それに乗っかる形で、
本命を最後に残しておく、
というのも一つの手です。
がんばって全部で5会場見学に行くことにして、
すでに4つの会場を下見した。
ここまでで、雰囲気やスタッフの態度や費用など
もろもろを考慮して、
「4会場の中で一番いいな」と思えるところを決めておく。
で、最後に5つ目の本命会場をゆとりをもって見学。
もちろん「予算の上限」もしっかり伝えます。
4会場見た段階で、ここでもいいな、
と思える式場をキープしているわけですから、
あなたに焦りはありません。冷静に見学できます。
キープしている式場をフックにして、
値引きの交渉をしてもいいでしょう。
ちなみにブライダルフェアや式場見学の予約は、
ゼクシィを片手に直接電話してもいいのですが、
おなじ式場でも、予約サイトをつかって予約するとポイントや商品券などがもらえるので、その分お得です。
予約サイトを使って商品券やポイントをGetする
たとえば マイナビウエディング から予約すると、ブライダルフェアに参加するだけでギフト券もらえますし、Hanayume(ハナユメ) から予約して、会場でアンケートに答えるだけで15,000円分の商品券がもらえたりします。とりあえず、
もらえるものは貰っておいた方が、絶対にお得ですよねw
もちろんブライダルフェアに参加したからって、その式場で決めなきゃいけないなんてことは全然ないですから、こういうキャンペーンとかキャッシュバック特典とかを上手く活用しながら、式場見学するといいと思います。
まとめ:全てひっくるめて、結婚式を楽しんでください
ということでここまで、
結婚式場の選び方とかお金がいっぱいかかるよ~
といったことをつらつらと話してきましたが、
いかがだったでしょうか。
もうお腹いっぱいですかね?
まとめると、
- どんな結婚式にしたいのかイメージをできるだけ具体的にして
- 出せる予算の限界値をできるだけ正確に想定して
- 気になる式場にはなるべく下見にいく
ということになります。
至極あたりまえな結論になりまして申し訳ありません<(_ _)>
想像しただけで超めんどくさそうじゃん。
とか思いました?
たしかに大変な面はあると思います。
ブライダルフェアとか参加したら、
余裕で半日仕事になりますし。
でも、でもね、
どうせ結婚式を挙げるのであれば、
披露宴をするって決めたのであれば、
いっそのこと開き直って、
式場選びから、すでにイベントは始まってるんだ!!
もう結婚式の第一歩はスタートしてるんだ、と
なにから何まで
メンドクサイこともあんなこともこんなことも
なんもかんもすべてひっくるめて
楽しんでみてください。味わってみてください。
実際に、あっちの式場はあ~だこ~だ、
やってみたい演出はあ~だこ~だと
ふたりでワイワイするところから、結婚式って始まってると思いますから。
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