5分かけ放題(無料通話)もある楽天モバイルの格安SIMに乗り換える?
今回は楽天モバイルについて見ていきます。わたしの周りにも楽天モバイル使ってる人がいましてね。もう1年くらい前になると思いますけど、たしか端末はふつうに4,5万出して購入して、SIMカードだけ楽天の格安SIMを使ってるということだったと記憶してます。
なんとなくの印象ですけど、「mineo」とか「楽天モバイル」あたりは格安SIM業界のけん引役的なポジションにいるのかなと、そんな気がします。知名度も高いですし。
関連ページ:mineo(マイネオ)と楽天モバイルを比較する
で、楽天モバイルのプランを見ていくにあたっては、前回のワイモバイル(Y!mobile)の格安SIMカードがなかなかインパクトがあったので、ワイモバイルとなるべく対比させる形で見ていきたいと思うのですが、まず「SIMカードの違い」から調べてみます。
MNPでおなじ携帯番号のまま移行するなら「通話SIM」プラン
楽天モバイルには「通話SIM」「050データSIM(SMSあり)」「データSIM(SMSなし)」という3種類のSIMカードがあります。
携帯の電話番号を変えたくないなら「通話SIM」
それぞれの違いなんですが、ふつうに電話も使いたいし、いままでの「090」とか「080」とかの電話番号もMNPで引き継ぎたいという場合は、月額料金がいちばん高い「通話SIM」を選びます。
電話番号が「050」に変わるけど料金重視なら「050データSIM(SMSあり)」
電話も使いたいけど、電話番号が「050」に変わっちゃっても構わないということであれば「050データSIM(SMSあり)」、インターネットだけで電話は使わないということであれば「データSIM(SMSなし)」でもOKです。
で、ワイモバイルとの対比ということでいくと、ふつうに電話も使うし、いままでの電話番号(090~、080~)もMNP(mobile number portability)で引き継ぎたいので、「通話SIM」になります。
通信速度が激おそのベーシックプランは却下。通話SIMの「3.1GBプラン」で月額料金1,600円なり。
つぎにプランを見ていくと、基本的には毎月使いたいパケット通信量にあわせてプランを選べばオッケーのようです。
ただひとつだけ「ベーシックプラン」というものがあり、これがよく分からなかったのですが、調べてみると「データ通信が使い放題」というプランのようです。使い放題とか最高じゃないか、と一瞬思いますが、よく見てみると「ベーシックプランの通信速度は最大200kbps」という注意書きがあります。
通信速度が最大200kbpsとか、激遅すぎて話になりません。ふだんツイッターとかLINEくらいしかやらないということであれば、もしかしたら大丈夫かも知れませんが、このスピードだと、Youtubeとかの動画はもちろんのこと、ふつうにwebをブラウジングするのにも支障が出ると思います。
ので、ベーシックプランは却下。で、パケット通信の上限はそれほど多くなくていいということで見ていくと、わたしの場合は、通話SIM「3.1GBプラン」で月額1,600円。このあたりに落ち着きそうです。
「楽天でんわ 5分かけ放題オプション」には入っておきたい
このあとはオプションをどのように選ぶか?ということになるかと思いますが、まあ楽天モバイルを使うのであれば、「5分以内の国内通話が何度でもかけ放題」の楽天でんわ(月額850円)には加入するでしょう。
これはそのままですが、5分以内の国内通話であれば、何度かけてもオッケーというプランで、かりに5分を過ぎても通常の格安SIMの半額、30秒10円で話せますよ、というもの。
1回あたりの通話時間のリミットが5分というのが微妙なラインですが、まあ大抵は5分もあれば事足りるのかなという気もします。 「格安SIM」はキャリア携帯と比較にならないほど…安い。 このところ格安SIMにつて勉強してまして、結構いろいろなことが分かってきました。結論から言うと、もしキャリア携帯を使っているなら、今すぐにでも ...
かけ放題・話し放題(5分/10分)の料金プランがある格安SIMを比較
そのほかの細かなオプションは、とりあえずすべて無視するとして、無料通話コミコミのもっともスリムなプランを想定すると、通話SIM「3.1GBプラン」の1,600円と、「楽天でんわ5分かけ放題 by 楽天モバイル」の850円をあわせて、月額2,450円になりますね。この時点でワイモバイルと比較してみますと、
月額料金 | 無料通話 | データ通信 | |
---|---|---|---|
楽天モバイル | 2,450円 | 5分 | 3.1GB |
ワイモバイル | 1,980円 | 10分 | 2GB |
このような感じになります。ワイモバイルはキャンペーンの割引(スマホプラン割引・ワンキュッパ割)を適用しています。
楽天モバイルにも最低利用期間あり!通話SIMで「1年縛り」、端末セットのコミコミプランで「2年縛り」
ここで「縛り」というものについて確認しておきましょう。
これまでのキャリア携帯(ドコモ、au、ソフトバンク)には「2年」という契約の縛りがありました。2年ごとに契約が自動更新となり、かりに2年(24ヵ月)が経過していたとしても更新月以外の月に解約すると、なぜか解約手数料がかかりますよ、というはっきりいってイミフなものです。
前回ワイモバイルの格安SIMを調べてみて、とても魅力的なプランだったわけですが唯一、2年の縛りがあることがネックでした。
で今回の楽天モバイルなのですが、通話SIMを選んだ場合はばっちり「縛り」があります。最低利用期間が12カ月となっているので、12カ月目以内の解約は契約解除手数料9,800円がかかります。1年間の縛りですね。
さらに端末もセットで購入できる「コミコミプラン」の場合は、最低利用期間が24カ月で、契約解除手数料が12,000円となっているので、2年間の縛りです。
最低利用期間を過ぎれば解約手数料はかからないので、キャリアのような「更新月以外の月に解約すると」という意味不明な仕組みではありませんが、ともかく契約期間に「縛り」があることには変わりません。
楽天モバイルのキャンペーン「通話SIM」と「楽天電話5分かけ放題」の同時申し込みで5,000ポイントもらえる
つぎにキャッシュバックなどのキャンペーンについて調べてみると、さすがに楽天グループだけあり「楽天スーパーポイント」の特典があります。
楽天モバイルの通話SIMに申し込むと、契約期間中は楽天市場の全商品がいつでもポイント「+1倍」になるというもの。楽天ポイントは通常100円で1ポイントなので、これが2倍になって100円で2ポイントになります。
それからキャッシュバック特典についてですが、現金還元ではありませんが、楽天モバイルの場合、「通話SIM」と「楽天電話5分かけ放題」に同時に申し込むと、楽天スーパーポイントが5,000ポイントもらえます。ので、実質3か月は無料で使える計算になりますね。
ここまでで、スマートフォン(端末)はいま持っているものをそのまま使うとして、「SIMカードのみ購入する」というケースで見てみると、比較表はこのような感じになります。
月額料金 | 無料通話 | データ通信 | キャッシュバック | 縛り | |
---|---|---|---|---|---|
楽天モバイル | 2,450円 | 5分 | 3.1GB | 5,000ポイント | 12ヵ月 |
ワイモバイル | 1,980円 | 10分 | 2GB | 10,000円 | 24ヵ月 |
で、ここからさらにキャッシュバックやらのキャンペーンや特典を考慮して、2年間(24ヵ月)使ったとして比較してみると、以下のような結果になりました。
ほとんど変わらないけど、格安SIMだけ購入するならワイモバイルの方がちょっとだけ安い。というかどっちにしてもドコモの1年分よりも安いという…。わたくし現在ドコモと契約しておりますが、年間の使用料は86,400円です(T-T)
2年間の使用料 | |
---|---|
楽天モバイル | 52,220円 |
ワイモバイル | 49,520円 |
まとめ
そもそも、かけ放題の無料通話リミットが「5分」と「10分」で違いますし、データ容量も「3.1GB」と「2GB」で違うので、一概なことは言えません。
ふだん結構電話するっていう方でしたら、やっぱり無料通話は5分より10分あった方がいいでしょうし、パケット通信量を重視する方でしたら当然2GBよりも3.1GBの方がいいと思うので。
格安SIMカードのみ購入ならワイモバイル
ただ、このあたりにはいったん目をつむるとして、「SIMカードのみの購入」で格安SIMに乗り換えるという想定で考えるならば、ワイモバイルの方に軍配が上がりそうです。格安SIMだけならワイモバイルの方が安い。
スマホ本体もセットで購入なら楽天モバイル
一方で「SIMフリーのスマホ本体もセットになったコミコミプラン」で見てみると、楽天モバイルの方が選択肢が多く、機種もいろいろ選べる(9端末)ので良さげです。これを機にスマホも新しくしたい、機種変更しちゃいたいということなら楽天モバイルですね。
ということで、現時点で結論を出すとするならば、
という感じになりそうです。